456

Sound Schedule 456歌詞
1.IQ兄弟

作詞:大石昌良
作曲:大石昌良

はいはい 今日もライジング太陽
ごくろうさまです
最近ずっとこんな調子で
居心地悪いや

うさんくさい明日に翻弄されて
自問自答の日々
前頭葉で溜まった不安と
ちちくり合ってんだ

愛をちょうだい
どうだろう 兄弟

ウィーゲッチャパワー
ソーシェイキャバディー

所詮 若輩者の御手前は空回り
思想も理論も英単語も
カタコトばかり

IQちょうだい
そうだろう 兄弟

ウィーゲッチャパワー
ソーシェイキャバディー


2.運命の人へ

作詞:大石昌良
作曲:大石昌良

あなたに伝えたいことがあるんだ
二人のこれからのために
今日ぐらい 気のきいたくだりはさておいて
まっすぐ ただありのままを

「今ここに愛を捧ぐ」

多少の大袈裟にも目をつむって
上手に受け止めてほしい
こんなにも 僕を不器用にさせるのは
他でもない あなたなのだから

「今ここに愛を誓う」

草木も眠るような静かな夜
あなたも寄りそって眠っている
そのとなりで作った僕の唄
朝 目が覚めたら 聞いてくれるかい?

「今ここに愛を捧ぐ」

「今ここに愛を誓う」


3.さらばピニャコラーダ

作詞:大石昌良
作曲:大石昌良

落ちるとこまで落ちて物語
見あきた夢の続きはどこかに
にぎわう人の群れに皮肉をこめる

海辺では愛が行ったり来たり
これじゃまるでただの独り善(よ)がり
憂鬱な 午後の風に
たたずむ 砂浜

目の前よぎるものは
うらやむことばかり
なんてセンチなリズム
刻んで 波の音

見つめ合って ピニャコラーダ
夏の恋は気まぐれ まぐれ
故に愛を求めた 僕は一人
浮かぶ太陽はメラメラ
あられもない水着姿
麦わらのあの娘(こ)へ 涙ほろり

時に愛の試練はつきもの
運命の神は粋(いき)なくせもの
浮かれた人の群れに怒りを覚え

流れだす月日はダムのごとく
見失うあの日は脱兎(だっと)のごとく
矢となり 槍となって
過ぎゆく 砂浜

夏よせめてもう一度
お目にかかれないか
なんてセンチなリズム
刻んで波の音

飲み明かして ピニャコラーダ
夏の恋はバラバラ まばら
わざとらしい季節の夜に燃えた
目の前には海原
汚(けが)れもなく 濡(ぬ)れた瞳
麦わらのあの娘へ はせる思い

浮かぶ太陽のカタワラ
身もふたもないままで ほら
別の愛を求めて ふらりふらり

見つめ合って ピニャコラーダ
夏の恋は気まぐれ まぐれ
故に愛を求めた 僕は一人
浮かぶ太陽はメラメラ
あられもない水着姿
麦わらのあの娘へ はせる思い
ふらりふらり 涙ほろり


4.コモリウタ

作詞:大石昌良
作曲:大石昌良

どんな空を過ごしただろう
無邪気にはしゃぎながら
交差点を過ぎる頃には
どんな空だっただろう

凍えそうな空気
ひと気のない夜の波止場で
うつ向いたままじゃいられないから...

僕らは皆 叫びだした
冬の風にセミの声
波打つ舟 光りのすじたち
眠れる言葉を探す

あの角を曲がった場所には
バスケットコートがある広場
タイムパーキングに変われど
バスケットコートがあった広場

生意気な夢は
ため息交じり胸の奥で
消えゆくのでしょう
あなたが今 いないように

僕らはそう 例えるなら
冬の風にセミの声
波打つ舟 光りのすじたち
眠れる言葉を探す

僕らは皆 叫びだした
冬の風にセミの声
波打つ舟 光りのすじたち
眠れる言葉を探す

今は眠ろう 今は帰ろう
土の中で春を待とう
今は眠ろう 今は帰ろう
コモリウタだけ残して...


5.ペンネの女

作詞:大石昌良
作曲:大石昌良

毎回毎回こういう時だけしゃしゃり出てきて
一体全体あんたは何様のつもりだい

それまでの恋だとか すぐ思い出になるとか

うざってぇぞ
ホント余計なお世話だ
うざってぇぞ
もう構うな

恋の愛の相談所でも開業したつもりかい
大体大体 あんたにゃ何もしゃべりたくない

返す言葉は どうせ安っぽい哲学だろ?

だまってろ
もう受付は終了だ
だまってろ
つきまとうな

一人にさせてくれ ペンネでも食ってろ

うざってぇぞ
ホント余計なお世話だ
うざってぇぞ
もう構うな

うざってぇ

もう構うな


6.僕らの行方

作詞:大石昌良
作曲:沖裕志

不揃いの影を落としながら
ただただ行く当てのない日々は続いた
青春時代を背にして 旅立つはずの僕らが
そこにとどまった理由は
同じトキの中で 同じ景色の中で
答えみたいな何かが用意されているなど
到底 思えなかったから

いつもこの歩道橋の上に集まって
流れゆく街並を見下ろした
誰も幸せそうな奴なんていやしないと
吐き捨てた言葉を覚えてる

あの頃 描いた夢や未来に
今の僕らはどんな言い訳 探せばいいのだろう

不揃いの影を落としながら
いつしか行く当てのない日々は終わった
世間体とかを背にして 生きてくはずの僕らが
そこに行き着いた理由は
過ぎるトキの中で 過ぎる景色の中で
どんなにあがいてみたって 逆らえないものがあること
気が付き始めたから

灰皿代わりの空き缶を囲み合って
何度も語った 僕らの行方
何一つ確かなものなどないままに
それでもわずかな光求めて…

あれから何か見つけられたかい?
歩道橋から響いた声は 街の中へ消えた

手すりに身を乗り出して
たたずんでいるしぐさが
あまりにも昔と変わらないでいるから
例え疲れた顔でも
少し大人になっても
またここで会えそうな気がするんだ

あの頃 描いた夢や未来に
今の僕らは恥じないように精一杯生きてゆこう

さぁそろそろ僕は行くことにするよ

軽く右手を上げた瞬間 涼しい風が吹いた


7.窓の向こう

作詞:大石昌良
作曲:沖裕志

まるで標本みたいだ
四角に区切られた いくつもの人生
はなやかな都会の景色は
たまに胸が痛い

曇る窓ガラス越し
窮屈そうに流れてゆく傘たち
いつも君が差したオレンジを
探してみたりして

何一つ 何一つ
変わることない窓の向こう
ただこの部屋には もう
温もりもため息も君の傘もない
終わりさえ告がぬまま
君が残した傷跡は深く
覚えているのは 後ろ姿ばかり

まるでシェルターみたいだ
何から身を守ろうとしてるのか
はなやかな都会のくらしは
たまに胸が痛い

何回せめぎ合っても
Ah やりきれない想いばかり
どうゆう今日を暮らしてんの?
繰り返しては 消えてゆく

さぁ雨よ降り注げ
にじむ街の中でおどれ
悲しみに拍車をかけても
今さら失うものなどない
終わりさえ告げぬまま
君が残した傷跡は深く
ぬけがらのように眺める 窓の向こう
窓の向こう


8.ことばさがし

作詞:大石昌良
作曲:大石昌良

あなたのもとへ 届け愛の唄
道なき道を 無我夢中で
駆け抜ける 「今」を伝えよう

広い部屋の しけた窓辺の隅の方で
今日も切に ことばさがし

紙に落とす 文字と想いは反比例
逃げるように 辿る記憶

ヨダレたらして笑う朝 指輪投げつけた夜もあったっけ?
遠い過去は昨日のよう 思い出の距離感もつかめないや

あなたのもとへ 届け愛の唄 道なき道を 無我夢中で
駆け抜ける 「今」だから 言葉が心を超えなくとも
絶え間なく 揺るぎなく 僕は捧ぐよ 届け愛の唄

戸惑い 疑い その全てを抱えこんで
思考回路 行方知れず

卑屈な未来をシュミレーション
それ故 妙に優しくなったり
なぜに自分を追い込んで 大切なモノ無くそうとしたんだ?

あなたのもとへ 届け愛の唄 ただ 一人のために 僕は
喉を鳴らし 息を切らす 迷い続けた この痛みも
温かく 柔らかく そして優しく つつみこむだろう

「NO,NO,NO」こんなんじゃ 紙くずにしかならないと
ゴミ箱に溜まった分の ありのままを叫ぼう

あなたのもとへ 届け愛の唄
果て無き道を まだ二人で
歩んでく なぁそうだろう?
言葉が心を超えなくとも
絶え間なく 揺るぎなく
僕は捧ぐよ 届け愛の唄

届け愛の唄


9.東京ライフ

作詞:大石昌良
作曲:大石昌良

けんけんぱってなリズムで始まった昼下がり
コンクリートパネルの上を君が飛び跳ねる

ななめ前 ななめ横 ななめ後ろ 見渡す限り
なんでもないような一日が色をつける

都会の隅で見つけた小さな手
精一杯やさしく握り締めた

東京ライフ 素敵な日々が続くとしたなら
東京ライフ きっと君なしでは考えられないでしょう

徹底的に別れを拒む君のスタイル
どんな会話の切れ端にもサヨナラがない

不安なことは たぶんお互い様で
心配ないよ 愛はここにある

東京ライフ ほら二人を後押しするように
東京ライフ 今日も力強く太陽が沈んでく

東京ナイト いつしかともる灯りと帰り道
東京ナイト いきなりで悪いんですが 駅まで競走です

東京ライフ 素敵な日々が続くとしたなら
東京ライフ きっと君なしでは考えられないでしょう


10.ピーターパン・シンドローム

作詞:大石昌良
作曲:大石昌良

明日は明日の風が吹いていた時代の
澄みきった星がきれいな冬のある日のこと
終わりかけた街の灯りを遠く眺めたら
締めつけられそな高鳴りが僕らを襲ったんだ

今日を終えた人々の流れ
横目であざ笑って

最終電車を見送り
僕らは夜の風になった
人差し指立て 騒ぎちらかしては
U.F.O. が見えたとか
月の表裏が逆だとか
当たり前のように
声を張り上げていたんだ

生きる術もプロセスも分かってきたけれど
あの頃ほど物事を純粋に捉えられない

いてもたってもいられなくなって
取り出したスニーカー

急行電車に飛び乗り
僕らがいた場所へ向かった
窓に映る影 過ぎゆく光たち
殺伐とした街並みに
ただこの焦りを溶かしながら
辿り着いた僕は
せえので空を見上げたよ

訳も分からず大人になってく
境界線などどこにもない

最終的に僕達は
それぞれの道へと進んだ
流されるまま 成す術もないまま

どういう未来を待ってる?
ねぇ どういう明日を夢見てる?
高鳴りは そう 強く
あの頃より 強く

最終電車を見送り
僕は一人で風になろう
たとえいくつになっても
ここから旅立ってゆくんだ


11.結末のない二人

作詞:大石昌良
作曲:大石昌良

相変わらずな毎日の中
すれ違いも多い
今日はほんの少し遠回りして
帰ろうか

細い路地を抜けたあたり
二人で座り込む石畳
競い合うように 洒落たセリフ
探すは 夜のせい

ただ君を想う日々が
どこまでも続いてく
終わりがあるからこそ 美しいなんて
他人はよく言うけれど

現実的な要素もすべて
受け入れようとして
何度となく つまずく度に
愛を知りながら

揺れるともしび 浮かぶ残像
夜空に舞った 二つの声
描く未来図に寄りそって
このまま 光射す方へ

ただ君を想う日々が
どこまでも続いてく
どんなにささいな不安や弱さも
話してくれるかい?

ただ君を想う日々が
どこまでも続いてく
つないだ指から 今伝わるものは
まぎれもない幸せ

まぎれもない幸せ